仕事にメンタルは関係ないっ | Office Aina

「傷つきながら働く人を"0”に!」
厚生労働省人材開発支援事業
「企業内キャリアアップ面談」「人材育成企業内研修」担当

仕事にメンタルは関係ないっ

今日も一日お疲れ様です。今日もよく頑張りました!


先日、ハーフマラソンに参加するため
車で1時間半ほど離れた私の実家に帰省して、
無事マラソンを走り終え(あなた、回収されていたけどね)

その実家から自宅への帰り道の中で
「メンタルの強さ」について旦那と激論を交わしていました。



足が攣っているのに7キロ歩き続けた私って根性あると思わへん?スゴくない!?
から始まったはずなのに、なぜか着地点は「理想の上司」・・・

自律神経失調症をやった私とうつ病直前だった旦那との話し合いの結果、
「仕事にメンタルは関係ねぇな」となったのであります。

だって自分のメンタルだけではどうしようもないことを二人とも知っていたから・・・

旦那の背中がヤバかったころの話



以前、私の旦那様はIT関連企業でプログラマーというかSEというか、
まあそんな仕事をしていました。
そして出向と言う、取引先の企業先に常駐して仕事をするスタイルでした。


私の旦那様をやれるくらいだから彼は根性がありますし、
参加したフルマラソンは全部完走するくらいの根性があります
(地下鉄でのワープ疑惑もあったけど(笑))

そんな彼は今後の自分のキャリアなども考えて、
もっとプログラムやシステムが組める部署に異動しました。


異動したころは不安もありながら、
自分のキャリアアップを信じて疑ってはいなかったし、
真面目な性格も手伝って勉強もしながら業務にあたっていました。



その時の旦那の上司はいわゆる「プレイングマネージャー」で、
しかもどちらかと言えばプレーヤー気質の強い人。

仕事はできる人には違いなかったのですが、
一方で部下の使い方や部下を育てることに慣れていないようでした。

どうすりゃいいの・・・



旦那に仕事の指示をくれるそうですが、旦那は「???」だったそうです。
初めて見聞きするものもある中で任された以上はやるしかないので、
調べて自分のできる限りで取り組んでいたそうですが
うまくいかないことも多かったらしく、
しかもそれが正解かどうかもわからない。



そんなとき、プレイングマネージャーの上司は
何も言わずにフォローをしてくれたそうです。

何も言わずにフォローしてくれる、
とこの文面だけを見れば素敵な上司なのですが、
「何も言わずに」というのは、旦那に対しても何も言わない。


何が悪かったのか、どうすれば解決できるのか、何を学んでおけばよいか

などの指摘がまったくないため、旦那は何をどうすればいいのか
途方に暮れるしかなかったそうです。



しかもその上司はすべての仕事を自分ひとりで抱え込んでいくタイプの人だったようで、
休日出勤や徹夜勤務なども率先していたらしく。

そんな忙しい上司に対して、
「質問するのも迷惑なんじゃないか、これ以上面倒をかけてはいけないんじゃないか」
そういう気持ちを旦那は抱き始めた、と話していました。




案の定、上司に何も言われないまま仕事と向き合っていた旦那は
少しずつ精神を病み始めました。

誰にも相談できず、四面楚歌状態に近くなっていた旦那は
「寝ると朝がくるからイヤだ」と言い出し、
どうやら夢の中でも仕事をしているため寝言も仕事の話。


だんだん目も虚ろになっていくし、ボーっとすることも増えてきた。

もちろん旦那の適応能力の加減もあったのかもしれませんし、
旦那自身が「お忙しいとは思いますが!」と質問に行くことが必要だったかもしれません。

それでも、上司から「いつでも聞いてくれていいからな」と声をかけてくれて、
もうひと言多く説明してくれたら、せめて聞きやすい環境であったなら・・・

あそこまで追い込まれることはなかったのではないか?
どう頑張っても「自分は必要ない」と思わざるを得ない状況。




結局はお互いが言葉足らずだったのかもしれません。
たらればでしかないですが、今でもそう思うことがある、
と旦那は話していました。



そして自分でも「あの時はホンマにやばかったと思う」と。


ちなみに他に人がいなかったのか?という話ですが、
中間に入るリーダー的な人はいたそうですが、
その人も件の上司と同じで仕事のできる人だったため、
部下や後輩の育成が苦手だったようです・・・残念。

結局は周りの環境が大きく影響する



少なくとも、私も旦那も「根性」はありますし、
私に至っては「意志も強い」部類です。


それでも、報・連・相ができない環境であったり、
雨垂れ石を穿つ、ではないですがどんなに微弱な力でも
ずっと打ち続けられていれば穴が開いてしまう。


これはもう本人の力でもどうしようもないこと。

特に真面目であればあるほど、周りのことに気を使うし、
自分の役割をきちんと果たしたいと思うし、
余計に自分を追い込んでしまう可能性だってあります。



どんなに意志が強くても、
根性があっても、穴が開くときは開いちゃいます。




どんなに強いゴムでもずっとテンションがかかっていれば
いつかは伸び切って切れるかビヨンビヨンになって
使いモノにならないかもしれません。


理不尽なことや無理難題を押し付ける上司だっています。
そんなのどんなにあなたが頑張っても
それ以上に理不尽なのであればどうしようもなくないですか?




だから疲れたと思えば休めばいいし、
理想の上司を求めて転職したっていいと思うし、
いろいろ鍛えて立ち向かってもいいと思うし


なんでも他人様の責にするのは違うけど、
なんでも自分の責にするのもやっぱり違うと思うのです。



ちゃんとあなたができることと
あなたがしなくてもいいことの線引きをすることで
少し楽になるかもしれません。


できないことがあってもいいよね、だって人間だもの(笑)


2021年12月20日 | カテゴリー: ダメ上司, 職場のストレス, 自律神経失調症

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