しっかりしているはホメ言葉!? | Office Aina

「傷つきながら働く人を"0”に!」
厚生労働省人材開発支援事業
「企業内キャリアアップ面談」「人材育成企業内研修」担当

しっかりしているはホメ言葉!?



今日もよく頑張りました、今日も一日お疲れ様です。

昨年末から少し悲しいニュースが続いていて、
いろいろと考えさせられる日々が続いています。

そしてその件についてインタビューされた人は
「しっかりした人だったのに」や
「しっかりした人だからそんなことをするとは」
などと答えているのを聞いて、私の中で芽生えた違和感。


「しっかり」と言うのは考えや人柄を表す場合は
「堅実で信用できる」の意味となり、
「しっかりした人」と言うのは「信用できる行動や言動ができている人」の意。

しっかり!?




誰から見て「しっかり」しているのだろう?

なんて思うのはあまり可愛くないかもしれませんが、
「私が信頼するに足る人だったのに、まさか!そんなこと!」
という気持ちが込められているのかもしれないな、と。

それは本当にしっかりしているのかどうかは関係なく、「私が」そう思っていた。
だとしたら本当にその人は「しっかり」していたのだろうか?


しっかりしているのは親の愛情が欲しいから


私も幼い頃からよく「しっかりしているね」と言われました。


母親には
「あなたは一人っ子だから両親がいなくなっても生きていけるように
一人の人間として育てた」と断言されるくらいで、
子どもとして甘えた記憶がないほど、「しっかり」と育てられた。


周りの大人で「しっかりしている」と言ってくれた人は
きっとホメ言葉のつもりで言ってくれたのだと思う。


でも私は「しっかりしているって褒められた。(チラっ)
良かった、お母さんが嬉しそう」と言う気持ちを思い出した。

無意識だったのだろうけど、親の顔色を伺う子どもだったと今ならわかる。



まあ、子どもは親の顔色を見て育つものだと
義妹の子育てを見ていて感じることは多々ありつつ。


もともと子どもは親に愛されたい、褒められたいという欲求がある
と言われているので仕方がないことなのかもしれない。



そして幼いころの私も例外ではなく、
親に捨てられると生きていけないわけだから、
怒られないように捨てられないように親の顔色を窺っていた。


捨てられる心配のなくなった今でも親に、
特に母親には褒めてほしいと思う気持ちが少しある。


以前書いたような記憶もあるけど、
母親はライバルであり負けたくない存在だったから
認めてほしいのだろう、と。


そんな私は親に褒められて育ったわけではなく、
やればできる子、いわゆる「YDK」で育てられていたため、
「できたね、すごいね」なんて声かけを親からしてもらった記憶がない。


だから他の大人の人に「しっかりした子やね」と言われると
「いい子やね、親がちゃんと育てたんだね」と言われている気がして、
母が褒められたように感じていた。


母が喜ぶ顔を見て、
間接的に自分が母親から褒められたと思いたかったのだろう、
と想像に難くない。


親の顔色を窺って育った娘としては、
母親に喜んでほしい、褒められたい、という一心で
しっかりした子を演じていたのだと思う。


まあ、それが行き過ぎてうまく他人様に甘えられない大人が
出来上がってしまったのだけれど。
それが良かったのか悪かったのかは神のみぞ知る・・・なのかもしれない(笑)

あまえたい・・・







親の顔色を窺うのは一人っ子だから?HSPだから?


そしてしっかりした子を演じることに拍車をかけていたのは
HSPも絡んでいたのかもしれないな、と最近思うように。


HSPとはアメリカの心理学者エイレン・N・アーロン博士が発表した
Highly sensitive person(とても敏感な人)の意味。


HSPの人は普通の人よりも五感(見る、聞く、かぐ、味わう、触れる)
の感覚が鋭いという特徴があると言われていて。



そういわれてみれば、

衣類のタグやタートルネックがチクチクして嫌だったり、
靴下やタイツなどの感覚が苦手だから今でもなるたけ履きたくないし、
残り香で誰がその場にいたかわかったり、
誰も気づいていないような小さな音に気付いたり、
が日常茶飯事。

繊細なのか!?



これは物事だけではなくて、人に対しても発動することがあって。

会社に行けばピリッとした空気を察知してしまうし、
「〇〇さん、なんかイライラしているなぁ・・・私、何か嫌なことしたかな?」
と気になって下手にでると言うか、機嫌を取りに行くことが多かった。


そういえば母親には「被害妄想が過ぎる!」
と言われたこともあったようななかったような・・・。


HSPについてはまた後日詳しく話してみるとして、
ちょっとした変化に気づくから、親の顔色を窺うし我慢もしていたのかもしれない
(なのに被害妄想が過ぎるとか言われた私、可哀想・・・)


親に褒められたいから親の顔色を窺っていたし、
一人っ子だから生きていくのに親に捨てられたくないから顔色を窺っていたし、
HSPだから親の機嫌を窺っていた。


結局は色んな要因が絡んでいたわけだけど、褒めてほしかったから。

親の顔色を窺っていたのは私の性質や環境の影響もあったのかもしれないけど
しっかりしているのは親に愛してほしかったから。


いつか親にそのことを伝えられる日を迎えられるたらいいな、と思う。




☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆

          ※無料体験受付中※

 仕事のこと、職場の人間関係、なんだかわからないけど疲れた
 誰かに話を聴いてほしい

 こんな時だからこそ、すこしお話してみませんか?

☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆
☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆

2022年01月31日 | カテゴリー: 親との関係 | タグ: , , ,

こんな記事も読まれています