逃げるって大切
この前テレビを観ていて、
マツコ・デラックスさんの番組に芸人のヒロシさんが出ていて。
二人ともが「逃げるって大切」と力説しているのを観て
「そうよねー、大切よねー」って大きな独り言を言ったのは内緒
(誰も気にしてないから)
まあ、私自身、何度か会社から脱走している人間なので、
「逃げること」を肯定してもらえるとかなり嬉しく思うもので。
ただ脱走経験者として言えるのは
「脱走経路の確保も大切」と言うことかな。
オリ・パラを観て感じたこと
もともと、スポーツ観戦は好きな方でして、
オリンピックやワールドカップ的なものは結構ガッツリ見る派です。
そして今回は自国開催というのもあり、時差なしで観れる!!
なんと素敵なことでしょう!!(ビフォーアフター風にね)
兄妹同日金メダルとか姉妹金メダルとか
卓球ミックスダブルス金メダルとか、
まあ感動する場面はたくさんありまして。
オリンピックと言うのは
ただただ観ているだけでも感情を揺さぶられることや、
やっぱり「この人たち、スゴイな」と思うことが多々あって。
努力が結果に繋がる瞬間も素敵だし、
結果にならなくて悔し涙を見せるのも、また人間的だなと思うし。
そしてパラリンピックも自国開催と言うこともあってか
いつもの大会よりはフォーカスされたり、
その競技初の金メダルがあったり、最高年齢でのメダルとかこちらも話題に事欠かず。
そんな中、なぜか今回はパラリンピックを観ていて泣いてしまいまして。
もちろんスゴイな、と言う気持ちもありますが、
「人間の可能性って無限なんやな」と。
通常スポーツでは年齢のピークがあって、
どうしても抗えない部分もあるかと思うのですが、
パラリンピック選手たちって年齢や性別関係なく余すところなく
その人の能力が活かされているなぁと。
それこそ自転車の杉浦選手なんて
「最年長記録は更新できますからね」とインタビューで答えてらっしゃってて。
それを聞いて
「ああ、自分の限界って自分が勝手に決めているんだな」
と改めて実感した次第で。
物事にチャレンジすることが多い私としては
ポジティブに考えちゃうので
「限界なんてないもーん」と思うことで結構頑張れたり。
だって「諦めたらそこで試合終了ですよ」が好きな言葉ですからね、
うん、ドMだ(笑)
でも、ふ、と思ったんです。
「自分の限界を決めているのは自分」
これはポジティブな場所から見れば
限界を決めるのはあまりよろしくないね、
って意味になりそうなんですけど、
疲れている人間からすれば
「もう自分限界っス」って決めていいってことになるんじゃないの?と。
そう、自分の身を護るためには
「自分で自分の限界を決める」と言うことも必要なんじゃないかと。
自分で限界を決められなかったから
(と言うか決める力と判断力がなかった)
体調を崩すまで頑張ってしまったのではないかと思うわけです。
自分で限界を決めた結果
勇気ある撤退をしました(カッコよく言ってみた)
何年か前に、高校生の就活支援をしていたことがあります。
高校の進路指導部で面接練習や履歴書の書き方や
カウンセリングなんかもしていました。
最初はタメ口で話す生徒に(;゚Д゚)となったものですが、
懐いてくるとこれまた可愛いものでした。
部長を務める先生とも相性がよく、ぶっちゃけ給料もよく、
スケジュールも比較的自由がきいて、部内の先生方もバラエティに富んでいて
私よりも若い先生方も多かったですが、
とてもたくさんのことを学ばせてもらっていました。
結果的に3年務めたのですが、
3年もいると兄弟姉妹もいて「あー、〇〇の妹!?」
なんてこともあって楽しく過ごしていました。
校長先生からも是非継続を、と言っていただき続けていたのですが・・・
4年目を迎えるときの話です。
部長が交代するらしい・・・
しかも部内のメンバーも半分くらい入れ替わるらしい・・・。
先生方は異動がありますから仕方がないとは思います、
が!後任の部長になる先生が実は私、大の苦手なタイプの人でした。
話方や言葉のチョイスがゾワゾワっとくると言うか、
なんかダメージを喰らってしまって。端的に言えば「合わないタイプ」
そして部に異動してくる先生も、とってもいい加減で
すぐに進路指導部にクレームを言いに来る先生でした
(のちに「進路指導って大変なんすね」って反省したらしいけど)
もうこの二人がいる空間には耐えられないーいと思う私と、
でも慣れた職場やし条件いいしと思う私の天使と悪魔が大運動会(笑)
でも1年契約更新をしたら途中で投げ出せないし、
でもストレスフルだから絶対愚痴るのもわかっていたし。
と言うことで考え抜いた結果「勇気ある撤退」を選びました
(まあ、逃げたってことね)
でもそのお陰で目指していたフラダンスの大会に出場することができたし、
新しい仕事にもめぐり逢えたので撤退したことに全く後悔はないのでございます。
で、ですよ、撤退経路や脱走経路は大切と言うのはですね、
この時は勇気ある撤退をしましたが仕事の算段と言いますか、
フリーランスなので掛け持ちで仕事をしていたのもあり
「ま、なんとかなるっしょ」と言う気持ちもありました。
この時は元気だし、選ばなければ仕事なんて何か見つかるさ、と。
ただ、自律神経失調症で脱走した時は、
実は会社を辞める前に傷病手当の申請をして
傷病手当金を受給していました
(だって医者から会社休んでねと言われたんだもーん)
詐称して受給したわけではないですし、正直会社を辞めたとしても
健康保険料や国民年金保険料を支払う必要があったし、
その時の心情としては「働いていて病気になったんだから仕方がないじゃん」でした。
ちなみに病気で退職した場合は失業手当は受給できません。
(失業手当は働ける状態にある人というのが前提なので)
言葉は悪いかもしれませんが、
病気が治るまでどのくらいの猶予があるのか?を考えたし
復活して働けるようになるまでのどれくらいのお金があればいいのか?や
実際、毎月傷病手当としていくらもらえるのか?を考えました。
これね、不思議なんですけど、
私以外のうつ病を発症した社員の対応をしててもそうだったのですが、
「お金」についてはすごく気になると言うか気にするみたいです。
最後の給料がいる入るのか、
手当がいつ出るのかなどガンガン質問されることもありまして。
会社を辞めて終わりというものではなくて、
それでも生きて行こうと思ったからこそお金のことは気になったんだろうな、と。
私自身も人生が終わったわけではなかったので
次に進むためにやっぱりお金は必要だったので、色々と算段しました。
もちろん退職金や財形貯蓄など貯めていたものもあったので、
療養しながら好きなことを探しながら生きていこう、と計画を立てていたように思います。
「逃げるのは大切」そして「逃げた後の場所も大切」
だから限界を越えてて脱走する前に、
自分で選択して考えられる間に逃げ方と逃げる場所、
そしてその後をシミュレーションしておいてほしいな、
と思う秋の夜長なのでした。