会社からはいつでも脱走できる、はず | Office Aina

「傷つきながら働く人を"0”に!」
厚生労働省人材開発支援事業
「企業内キャリアアップ面談」「人材育成企業内研修」担当

会社からはいつでも脱走できる、はず


気が付けば、ぬるっと梅雨が明けたとみられ、
毎日まいにち暑さとの闘いになってきました。

ここまで暑いと通勤途中に溶けてまうやろ!
となりながら、ハンディファンと仲良くしております。

まだまだ私が若かりし頃、父親の会社での出来事を聴いて
「はあ!?」と思ったのを覚えています。


それは、父の会社でその年の4月に入社してきた社員が
現場に配属されたときのこと。

午前中は普通に作業をしていたらしいけど、
午後になって「トイレに行ってきます」と言って
二度と戻らなかったとか。

どうやら脱走したらしい・・・


「ええーっ!社会人としてあり得ない!!」と驚き、
ちょっと人事を経験していたものとしては少し怒りを覚えた記憶があります。



ところが!

何年か後には自分が脱走する立場になるとは・・・
その時の私に教えてあげたい。

「人間、そんなこともあるんだよ」と。


逃げるが勝ちってこともある
逃げろ~



逃げるが勝ち(=価値)が私のモットー。
と言うか、会社を何度か脱走して辿り着いた答えが逃げるが勝ち。


もはや管理するだけの経営者ならAIが取って代わることもできる世の中で、
自分をすり潰してまで働く意味があるものか?と考えたら、たぶん、ない。


自分を護るのは自分だけ、
自分を大切にするのも自分だけ


と思えば我慢し続けることはないのではないかと思う。



なんて偉そうなことを言ってみても、傍から見れば私は単なる「脱走社員」なわけで。
しかも何度も脱走する常習犯(笑)


それでも恥も外聞も捨てて、
逃げないといけない時があると私は信じています、生きている限り。



いわゆる「勇気ある撤退」です。←カッコよく言ってみた。



だって今まで培ってきた経験や知識や人間関係を一度切ってしまうことにもなり、
もしかしたら信頼関係すらも断ち切られてしまう可能性もあるわけで。

だから「勇気ある撤退」


逃げると言うと弱いとか悪いとか思われそうだけど、違うの!
「勇気ある撤退」なの!!大切なことなので2度言いました。

いつかお外に行けるかニャ

とは言え、最初からこんな考え方をしていたわけではありません。

私が辞めたら迷惑をかけるのではないか?
ちゃんと何ヶ月も前に辞めますって言って引き継ぎをしっかりとして・・・
若かりし頃の私はそんな責任感の塊。

だから辞めたいと思っても、しばらくウダウダと悩み、
毎日「会社辞めたいー」と言いながら過ごしていたわけです。

引継ぎのマニュアル作ったり、2か月くらいかけて引継ぎしてみたり、
と最後の最後まで会社に尽くした気分。

でも会社からはな~んにもお返しはありませんでした(当たり前か)
挙句、自律神経失調症になってしまうのですから、
責任感が強いのもほどほどに、って。


やはり人間ですから、そこにいる価値、
存在価値を求めてしまう部分もありまして、
きっと「退職するまでしっかりと仕事した私、カッコイイ」
と言うような脳内変換が働いていたのだろうと今なら想像できます。

適当に生きている今の私から見れば格好よくもなんでもないんですけどね、その頃の私。

自分で辞めるって言ったくせにどんどん居場所がなくなることが不安で
引継ぎとか言ってしがみついていたのだから。

自分で納得はしていたつもりだけど、
結局は自分を擦り減らしていたのだから良かったのか悪かったのか。

オマエ、大丈夫か?

そして擦り減っているときと言うのは
自分でも気づいていないことがめっちゃ多いんです!

何かが麻痺してるんでしょうね、
擦り減っているとか傷ついているっていうのがわからない。

痛覚が麻痺しちゃってるのかなって。
痛覚だけじゃなくて色んな感覚が麻痺していたように思う。

食べたいって気持ちも何かを好きだって気持ちもないわけではないけど、
ちょっと鈍い、みたいな感じ。

でもこれって渦中の本人はわからないんですよね。
だから急に「はっ」となって脱走するっていう(笑)

でもね、脱走してもいいと思うんです、私。
確かにその瞬間は迷惑をかけるかもしれないけど、
仕事なんて時が経てば誰かが何とかしてくれているもんです。

私もそうだったから。

私がいなくても仕事って回るんだと思ったら余計に脱力した記憶があります。


頑張る場所は自分で選んでいい


一度ならず二度、三度と脱走歴のある私ですが、
今は本当に「脱走して良かったー」って思っています。

だからドラマで「逃げるは恥だが役に立つ」
ってタイトル聞いた時に首がもげそうなくらい頷いちゃった。


確かにその時は恥かもしれないけど、
いつか笑いに変わるときがやってくると私は信じています。

だけどもしそこで生きる時間を止めてしまったら・・・
恥を笑いに変えることすらできなくなってしまう。


時間を止めてしまった同僚を持っている私としては
無理して頑張らないでほしいなぁ、と心の底から思います。

あっちの方がおもしろそう



生きていれば何とかなる、
と言うと軽く聞こえるかもしれませんが、

少なくとも転職することは悪ではないし、
より楽しい場所やより好きなことがある環境で頑張りたい
と思うことは何もおかしいことではないと思うのですが、どうですか?



私は自分の人生を他人様に転がされるのは
嫌だなぁと思うようになってから、
自分はどうしたいのか?
ともう一人の自分に聞くようにしています。


たとえお給料がよかったとしても、
私がやりたくないものはやらない、と決めています。

フリーランスだからできるのだろう、と言われてしまうかもしれません。
それは確かにそうかもしれません。


その上でサラリーマンであったとしても
環境を変えることはできると思うのです。


自分が機嫌よく過ごせる環境を探すために今の場所を旅立ってもいいし、
自分の考え方や成長を促すためだと考えて今の環境のまま人間の器を大きくしてみてもいいし。


それは自分自身が選べることだと思います。


ちなみに私は自分を変えるためにコミュニケーションやら心理学やらを学びました
(スピリチュアルに間違ったハマり方をして自律神経失調症になったのでほどほどに)


逆に学んだからこそ「逃げちまえ~」と思えるようになりました(笑)
どんな方法を選んだとしてもそれは間違いではない、はず。

あなたが一番輝ける場所があるはずで、
その場所を見つけられるのであれば移動もありじゃないですか?



転がる石には苔が生えぬと言いますし、
動けなくなる前に1mmでもいいから
動いてみるのもいいかもしれませんね

2021年07月23日 | カテゴリー: 職場のストレス, 転職をお考えの方へ

こんな記事も読まれています